パソコンが重い・遅い原因と対処法|初心者向け改善方法を徹底解説
「パソコンの動きが遅くなった」「起動に時間がかかる」「ブラウザが重い」「フリーズする」など、パソコンの動作が遅くなる問題でお困りではありませんか?
この記事では、パソコンが重くなる主な原因と、誰でも簡単にできる改善方法を解説します。専門知識がなくても、手順に従って対策を行えば、パソコンの動作を改善できます。ITに詳しくない方でも実践できる方法ばかりですので、ぜひ最後までご覧ください。
パソコンが重くなる主な原因
メモリ不足でパソコンが重い
パソコンの動作が重くなる最も一般的な原因は、メモリ(RAM)の不足です。メモリはパソコンが一時的にデータを保存する場所で、不足するとシステム全体の動作が遅くなります。
【メモリ不足のチェック方法】
- タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
- 「パフォーマンス」タブを選択
- メモリの使用率を確認
※使用率が90%を超えている場合は要注意
ディスク容量不足でパソコンが遅い
パソコンの快適な動作には、ハードディスクに十分な空き容量が必要です。HDDの場合は10%以上、SSDの場合は20%以上の空き容量を確保することで、システムの反応が改善されます。
不要なプログラムの自動起動で重くなる
パソコンを起動すると、多くのプログラムが自動的に立ち上がります。これによって起動時間が長くなり、メモリやCPUリソースが消費され、全体的な動作が遅くなります。
ウイルス感染でパソコンがフリーズする
ウイルスやマルウェアに感染すると、バックグラウンドでの不正処理によってパソコンが重くなったり、フリーズしたりします。
Windows Updateの影響で動作が遅くなる
Windowsの更新プログラムのダウンロードやインストール中は、一時的に動作が遅くなることがあります。
パソコンが重い時の改善方法
1. 重いプロセスを停止してパソコンを軽くする
【手順】
- タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
- 「プロセス」タブを選択
- CPU使用率やメモリ使用率の高いプロセスを確認
- 不要なプロセスを選択して「タスクの終了」をクリック
2. ディスククリーンアップで容量を確保
【手順】
- エクスプローラーでCドライブを右クリック
- プロパティを選択
- 「ディスククリーンアップ」をクリック
- 不要なファイルを選択して削除
主な削除対象ファイルとして、Windows Updateの一時ファイル、インターネット一時ファイル、ダウンロードしたプログラムファイル、システムの一時ファイルなどを選択します。
3. 自動起動プログラムを減らして高速化
【手順】
- タスクマネージャーの「スタートアップ」タブを開く
- 各項目の「起動への影響」を確認
- 不要なアプリを右クリック
- 「無効」を選択
頻繁に使わないアプリの自動起動は無効にしましょう。メーカーのアップデートツール、クラウドストレージ、チャットアプリなどは、必要な時に手動で起動できます。
4. 一時ファイルを削除
【手順】
- Windowsキー + Rを押して「実行」を開く
- 「%temp%」と入力してEnter
- 表示されたフォルダ内のファイルを全選択
- 削除(使用中のファイルはスキップ)
5. メモリの解放でパソコンを快適に
【手順】
- 使用していないブラウザタブを終了
- 不要なアプリケーションを終了
- ブラウザのキャッシュをクリア
- システムを再起動
6. ブラウザのキャッシュクリアで軽くする
【Microsoft Edgeの場合】
- 設定メニューを開く
- プライバシー、検索、サービスを選択
- 閲覧データのクリアを選択
- 期間を「全期間」に設定
- 以下を選択して削除
- 閲覧履歴
- Cookie
- キャッシュされたファイル
7. システム設定の最適化
【視覚効果の調整手順】
- システムのプロパティを開く
- パフォーマンスの設定を選択
- 「パフォーマンスを優先」をクリック
【電源プランの設定】
- コントロールパネルを開く
- 電源オプションを選択
- 「高パフォーマンス」に変更
おすすめのパソコン最適化ツール
CCleaner無料版
不要ファイルの削除やレジストリのクリーンアップが簡単にできる人気ツールです。
【基本的な使い方】
- 公式サイトからダウンロード・インストール
- 「簡易クリーン」で基本的なクリーンアップ
- 「カスタムクリーン」で詳細設定
- 「レジストリ」でシステムの最適化
Process Explorer
タスクマネージャーの上位版で、詳細なプロセス管理と原因特定ができます。
【使用方法】
- Microsoft公式サイトからダウンロード
- プロセスの詳細情報を確認
- リソース使用率を分析
- 不審なプロセスを発見・対処
MemReduct
メモリ不足を監視・解放する便利なツールです。
【設定手順】
- ダウンロード・インストール
- 解放する閾値を設定(推奨80%以上)
- 自動実行の間隔を調整
- 通知を有効化
パソコンが重いままの場合の対処法
ハードウェアのアップグレード
【メモリ増設】
- 8GB → 16GB
- 16GB → 32GB
【SSDへの換装】
- SATA SSD
- NVMe SSD(対応マザーボードの場合)
最近のパソコンでは、メモリ8GB以上(16GB推奨)、SSD 256GB以上、第12世代以降のCore i5相当のCPUが望ましい構成です。
パソコンを重くしない予防策
定期的なメンテナンス
【実施スケジュール】
- 週1回:ディスククリーンアップ
- 月1回:システムファイルチェック
- 3ヶ月に1回:完全スキャン
アプリケーション管理
【管理手順】
- 不要なアプリを定期的にアンインストール
- アプリの自動更新設定を見直し
- インストール前に評判をチェック
セキュリティ対策
【基本的な対策】
- ウイルス対策ソフトの導入
- Windows Defenderの有効活用
- 定期的なスキャン実行
よくある質問と解決方法
パソコンの動作が遅い原因は?
メモリ不足、ディスク容量不足、不要なプログラムの自動起動が主な原因です。まずはメモリ使用率とディスク容量を確認しましょう。
メモリ増設で本当に改善する?
メモリが不足している場合、増設によってマルチタスクの改善、アプリケーションの快適な動作、システム全体の応答性向上が期待できます。
HDDとSSDはどう違う?
SSDはHDDと比べて、起動時間が約1/3、アプリ起動が約5倍、データの読み書きが約4倍高速になります。
Windowsの再インストールは必要?
原因不明の動作遅延が続く場合や、システムファイルの破損、マルウェア感染が疑われる場合は検討する価値があります。
まとめ
パソコンが重い・遅い場合は、以下の手順で対策を実施しましょう。
【基本的な対策手順】
- 不要なプログラムの削除
- スタートアップの最適化
- ディスククリーンアップ
- メモリの増設やSSDへの換装
パソコンの動作が重くなるのは、日々の使用による自然な現象です。定期的なメンテナンスを行うことで、快適なパソコン環境を維持することができます。この記事で紹介した方法を参考に、ぜひご自身のパソコンのケアを始めてみてください。
※記事の情報は最新のWindows 10/11に対応しています。OSのバージョンによって、画面や設定方法が異なる場合があります。